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六斎念仏のいわれ

 六斎念仏は、盂蘭盆の時期を中心に行われる伝統行事で、古くは、平安時代の空也上人や鎌倉時代の道空上人によってはじめられたと伝わっております。「六斎」は、仏教の「六斎日」の意で8,14,15,23,29,30日の決められた6日に斎戒謹慎する日と定められていました。やがてその日に念仏を唱えるようになり、江戸時代には念仏を唱え近隣の村や都を廻る集団が形成され、現在は保存団体として六斎念仏が継承されています。

 京都では、17世紀ごろより当時流行の謡曲や獅子舞、能、歌舞伎などのあらゆる芸を取り入れ、華やかな笛に軽やかでリズミカルな太鼓が奏されるようになりました。これを現在では芸能六斎と呼んでいます。このような経緯から、京都の六斎念仏は昭和58年に国の重要無形民俗文化財に指定され、今日まで夏の風物詩として京都の人々に愛されています。

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